可変電圧リニアレギュレータのDAコンバータ制御①
作成者:mou-mou
Pericallisユニバーサルテスタで採用したDAコンバータを用いた可変電圧レギュレータの電圧制御回路について掲載いたします。
Pericallis ユニバーサルテスタでは、リニアレギュレータはテキサス・インスツルメンツ社製TPS73101を採用しておりますが、このデバイスはSPICEモデルが公開されておりません。そこで、ここではLTspiceでインストール時から用意されているリニアテクノロジー社製LT3020でシミュレーションを行った回路およびシミュレーション結果を掲載させていただきます。
DAコンバータで制御する電圧ソースをVdacとしております。
Vdacを電圧スイープしたシミュレーション結果です。
結果、Vout = 5V – Vdacとなっております。この結果からVdacの電圧を制御することで可変電圧リニアレギュレータの出力電圧を制御することが出来ることがわかります。
R1は、LT3020のデータシートのブロック図の情報を元に20kΩに設定して以下の式によりR2およびR3の抵抗値を求めています。
レギュレータの最大出力電圧Vmaxを5Vとした場合、Vadjは200mVであることから、R2 = R3 = 460kΩとなります。
回路の解説および抵抗値の計算式の導き出し方については、後日掲載予定です。